プーリアなど南イタリアでよく見かけるこのサボテン。
フィーキ・ディ・インディア(fichi d'india)というのですが、この実が食べられるってご存知でしたか?
夏から秋にかけて、イタリア人は好んでこの実を食べます。
ただサボテンというだけあって、実にもトゲが一杯。
このトゲ、刺さると非常に痛い上に抜きにくい。
だから注意が必要です。
ここではプラスチックのコップを使って採っています。
皮をむく時も注意が必要です。
絶対に素手で触らないこと!
むく前に、水を張ったバケツの中に入れておくこともあります。
これでトゲが抜け落ちるんだとか。
こうしてようやく食べられます。
ここには赤いものしかありませんが、緑や黄色など、色んな色があります。
味も少しずつ変わるようです。
さて、その肝心の味はというと…。
味は悪くはありません。
好きか嫌いかでいえば、私は好きです。
ただ一つ、ちょっとした問題がありまして…。
上の写真をよく見てもらえればわかるでしょうか。
実の中にゴツゴツしたものがあります。
これ、種なんです。
イタリア人はブドウもスイカも種ごと食べる人が多いのでもちろんこれも種ごと食べます。
だけどこの種、結構硬いのです。だから噛んでいると顎が疲れてくる。
私は果物を食べる時には種を出すので、これも出そうかと思ったんですが…はっきり言って不可能に近いです。
実と種とどっちが多い?ってぐらい種があります。
これほど種がなければ、またはこれほど種が硬くなければ、私も食べるんですけどね…。
まあそれでもサボテンの実を食べる機会なんて日本ではあまりないでしょうし、味も悪くないので、ぜひ一度お試し下さい。