プーリアの中南部、特にサレント地方にはプッチャ(puccia)とよばれるパンがあります。
ぷっくりと膨れて、中が空洞になるので、ハンバーガーのバンズのように真ん中を切って中に好きな具を挟んで食べます。
パニーノと同じですが、これが、おいしいのです。
中には好きな具を挟みますが、ハム・サラミ類、ツナやトマト、キノコ類なんかが多いかな。
プーリア中南部のピザ屋さんには必ずあります。
パン屋さんでも売っているので自宅で食べることも可能です。
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私は日本帰国時、必ずプッチャをいくつか持って帰ります。
パン屋さんやスーパーで真空パックに入れてもらう、スーパーで真空パックで売られているものを買う、そのまま持って帰って、半分に切った状態で冷凍庫へ入れる…などの方法を使っています。
食べる時はトースターやオーブンで焼いてから具をはさみます。
これが日本人の口に合うのか、家族親戚に大人気。
日本でプッチェリア(プッチャ屋さん)を開こうかと思うぐらいです。
こちらでは家の釜を使って自宅で作ることもあります。
作りすぎた時はもちろん切ってから冷凍庫へ。
パニーノと似たようなものですが、私は絶対にプッチャの方がおいしいと思います。
家で作ったもの、またはパン屋さんなどで買ってきたものを使って食べるプッチャもおいしいでのですが、やはりお勧めはピザ屋さんでできたてを食べること。
釜から出てきたばかりのプッチャは、やはり違います。
直径20センチ以上あるんですが、こんなにおいしいものは残せない、と1人で頑張って食べてしまうほど。
メニューに「ハムとトマトとモッツァレッラのプッチャ」などと書いてありますが、イタリアのピザ屋はメニューなんてあってないようなもの。
ハムを生ハムに変えて欲しい、これにキノコを足して欲しい、トマトはいらない…など、自分の好みを伝えればそのようにしてくれます。
メニューには全くないものも、材料さえあれば作ってくれます。
また、パン屋さんなどではオリーブ入りのプッチャなどもあります。
これはパニーノのように食べるのではなく、そのまま食べる、いわば菓子パンのようなものです。
プーリア中南部へお越しの方、プッチャ、試してみて下さいね。